第五章
07
和也side

くそっ!
全然見当たらないし

俺は明音の家に向かって走っていた

「もう帰り着いたのかよ」

あそこでキレて帰ってさえいなければ…
あ゛〜!!
考えるだけ無駄だ
それより早く!!

さらに走るスピードをあげて走った

珠理奈・蓮斗side

「ぬいぐるみの分、しっかり返してくれるんだよね?」

「ん?あぁ、わかってるよ」

俺の腕にしがみついてるだけで十分だと思うんだけどな…

そんな状況で、俺たちは歩いていた

「で、何をすればいいんだ?」

俺が質問すると、珠理奈はしばらく考え込んで

「じゃ〜あ・・・」

そう言って、唇を尖らせて俺の目の前に立った

「ん?で、何をすればいいんだ?」

「もぉ〜、言わないとわからないの?」

俺がとぼけると、今度は頬を膨らませてきた

「私がしてほしいのは、キ・・・」

俺は珠理奈の口を塞ぐように、
珠理奈と唇を合わせた

「ちょ、な、何してんの!?」

突然のことに珠理奈は戸惑っているようだ

「あれ、違ってた?」

わざとらしくそう言うと、

「違う・・訳じゃないけど…」

「あらら?照れちゃってんのか?」

「て、照れてない!!」

「あはは、可愛いやつだな」

「うぅ、今回だけ許してあげるからね、次は無いよ!」

そう言って顔を真っ赤にさせ、先にスタスタ歩いていった

■筆者メッセージ
もう1話だけ

ではおやすみやなさい
サラマンダー ( 2014/01/02(木) 22:50 )