07
和也side
くそっ!
全然見当たらないし
俺は明音の家に向かって走っていた
「もう帰り着いたのかよ」
あそこでキレて帰ってさえいなければ…
あ゛〜!!
考えるだけ無駄だ
それより早く!!
さらに走るスピードをあげて走った
珠理奈・蓮斗side
「ぬいぐるみの分、しっかり返してくれるんだよね?」
「ん?あぁ、わかってるよ」
俺の腕にしがみついてるだけで十分だと思うんだけどな…
そんな状況で、俺たちは歩いていた
「で、何をすればいいんだ?」
俺が質問すると、珠理奈はしばらく考え込んで
「じゃ〜あ・・・」
そう言って、唇を尖らせて俺の目の前に立った
「ん?で、何をすればいいんだ?」
「もぉ〜、言わないとわからないの?」
俺がとぼけると、今度は頬を膨らませてきた
「私がしてほしいのは、キ・・・」
俺は珠理奈の口を塞ぐように、
珠理奈と唇を合わせた
「ちょ、な、何してんの!?」
突然のことに珠理奈は戸惑っているようだ
「あれ、違ってた?」
わざとらしくそう言うと、
「違う・・訳じゃないけど…」
「あらら?照れちゃってんのか?」
「て、照れてない!!」
「あはは、可愛いやつだな」
「うぅ、今回だけ許してあげるからね、次は無いよ!」
そう言って顔を真っ赤にさせ、先にスタスタ歩いていった