06
明音side
はぁ、なにやってるんだろう…
どうしてほんとのこと言えないんだろう…
転校するからって言えば良かっただけなのに…
会計を済ませ、喫茶店を出た私は、
家に向かってとぼとぼ帰っていた
和也side
「はぁ…はぁ…すみません、さっき…俺と一緒にいたやつは?」
「先程会計を済ませてお帰りになられましたよ」
「そうですか…ありがとうございます」
ちきしょう!
入れ替わりかよ
玲奈side
あそこで嘘ついてたら…
てなんて考えてるんだろ、最低だ…
でも、これでよかったんだよね…
二人が幸せになってくれたら…
私一人の幸せなんて…
すれちがう男女3人の思い
そんな彼らに
1つの区切りが近づいていた
一方その頃
「あのぬいぐるみ取ってよ」
「今金無いからまた今度な」
「ぶぅ〜、けち」
何も知らない俺たちは、この区切りに立ち会うことになる