第四章
07
「うっす和也」

自分から行こうって言ったのに、俺から入ることになった

「うっす、って珠理奈!?」

「本当に!?

「珠理奈来たの!?」

「みんなおはよー」

教室中が珠理奈に注目する

「何休んでたの?」

「珠理奈が来ないから超静かだったんだからね」

「そうそう、蓮斗も暗くなって…」

「お前は黙ってろ」

珠理奈の周りに女子が集まっていた

「まだ話してるし」

先に席についてぼけっとしていたら

「おはよう」

「ん?玲奈おはよー」

玲奈が隣に座った

「どうやって連れてきたのかな?」

なにか企んでそうな声で俺に言ってくる

「どーせ知ってんだろ」

「ふ〜ん、珠理奈には優しいのに私には優しくないんだ」

「なんだよその顔は」

玲奈は言わなかったら泣いちゃうよと言わんばかりに涙目になっていた

「蓮斗くんが私を…」

「わかった、わかったから黙れ」

「へぇ、それが人にものを頼む態度なんだ」

ごめん、
俺には玲奈が悪魔に見えて仕方がねぇ

「後で教えるので、止めていただけないでしょうか?」

「どうしよっかな?」

誰か、誰かお助けを・・

「玲奈ちゃんおはよー」

「おはよう珠理奈」

来た!
さすが珠理奈、救いの神・・

「何してたの?」

「あのね珠理奈、蓮斗くんが私に意地悪してくるんだ」

「蓮くん最低」

じゃなかった

「まて、何でそうなってんだよ?」

「珠理奈が学校に行くために何かしたんでしょ?

「そんなこと隠してたの?恥ずかしがりやだね、告白しましたって言えばいいのに」

駄目だ、やはり神はいないのか・・・

そこへ、

「みんな席ついて」

先生ナイス!

ん?待てよ・・

「蓮斗くんは後で職員室に来てね」

やばい嫌な予感しかしないんですけど

■筆者メッセージ
いつもより遅くなりました
サラマンダー ( 2013/12/22(日) 23:24 )