第四章
04
「・・・珠理奈」

「・・・何?」

しばらくの沈黙の後、俺から先に口を開いた

「あのさ…珠理奈が学校来なくなってからずっと心に引っ掛かるものがあってさ…」

「うん」

「玲奈とか中西先生とか、古川先生に聞いてみたと言うか拷問受けたんだけどさ」

「うん…」

「少女マンガで言うところの恋なんだって言われてさ」

「…」

「自分でも色々考えたらさ、勝手に抱きついてきたり、甘えてくる珠理奈に気づいたら好きになってたみたいなんだ、だから…」

「……」

「付き合ってください」





「ごめん…」

サラマンダー ( 2013/12/19(木) 21:39 )