03
「ただいま〜」
家に帰るといつものようにゆりあが突っ込んできた
「お帰り〜、あ、和也くんたちだ!」
「うっす」
俺に抱きつきながら和也たちに挨拶する
「そのお姉さんは?」
「玲奈は最近転校してきたから、こいつはゆりあ、よろしくな」
「よろしくね」
「よろしく玲奈ちゃん」
玲奈の紹介も終わり、家の中に入る俺ら
ちなみに和也の親には今日のことはさっき伝えておいた
「お邪魔しまーす」
「どうぞ」
和也たちをリビングに通し、俺は急いで晩飯の準備に取りかかる
「ゆりあと和也は今のうちに宿題済ましとけよ」
「え〜、おにーちゃんいないとわからない」
駄々をこねるゆりあ
俺は玲奈にお願いして、ゆりあのわからない所を教えてもらうことにした
「じゃあ私は蓮くん手伝う」
「出来んのか?」
「失礼ね、これでも最近は晩御飯のお手伝いしてるし!」
親の手伝いをしているとは全く知らなかった
意外にも珠理奈の腕は上手く、いつもより早く作り終われた
「終わったよおにーちゃん」
「偉いな、玲奈もありがとな」
ゆりあの頭を撫でながら玲奈にお礼を言った
「う、うん、いいよ気にしなくて」
「玲奈ちゃん教えるのすっごくうまかったからゆりあ頭良くなったかも」
「はいはい、よかったな」
そんなことで頭よくなるならとっくになってるっての
俺たちは晩飯を食べに向かった