第一章
01
「いいから離れてくれ」

まだ抱きついている珠理奈を俺から離れさせる

「何で?べつにいいじゃん、付き合ってるんだし」

離れた珠理奈がこっちを見て「何で?」って顔をしてる

お前が抱きついていて大丈夫でも俺が…ん!?

「何で付き合ってることになってんだよ」

「だってさっき「いいから離れてくれ」っていったじゃん、それって…そういうことだよね?」

ペロッと舌を出して珠理奈はそう言ってきた

「はぁ!?誰がんなこと「ストーップ!!」」

俺の言い分を言う暇もなく、和也に半ば無理矢理止められた

「お前ら仲いいのはいいけどさ、周りの事も考えろよ、高校だぞここは」

「「お騒がせしてすみませんでした」」

俺と珠理奈は声を揃えて謝罪した
和也に言われるのは少し気にくわなかったのだが、

サラマンダー ( 2013/12/04(水) 22:58 )