プロローグ
01
いつもと同じ朝


いつもと同じ家


いつもと同じ俺


ただいつもと違うことがひとつ…


「ゆりあ起きるのはえーよ、おかげで焦げちまったじゃねーか卵焼きが」

いつも寝坊しているゆりあが早起きしているとだ


俺は木崎蓮斗、近くの高校の2年生

そして妹のゆりあ、中学3年生

俺たちの両親は仕事でいろんな場所を飛び回っているため、今は二人で生活している


「起きたならさっさと食べて学校行けよ」

支度をしながらゆりあにそう言うと、

「え〜、チューしてくれたら聞こっかな」

またこれだ、

「何でそうなる?」

「ゆりあはチューしてくれたら言うことを聞くいい子なの!」

机をバンッ!と叩いて誇らしげにゆりあはそう言った

「ゆりあ、それはいい子とは言わねーよ」

何時、何故そうなったかはわからない
ただいつからか…
ゆりあがブラコン(?)になってしまったのだ

「え〜、けち」

不貞腐れながらそう言うと、ゆりあはおとなしく朝ごはんを食べ始めた

「んじゃ、行ってくるわ」

「いってらっしゃーい」

俺は先に家を出た

サラマンダー ( 2013/12/03(火) 21:53 )