曲がり角を曲がれば。







小説トップ
第4章
01 二人きりの生活。
真司は愛知に帰った。
ゲームは少しの札に変わった。
買って1日でクリアさせたゲームも全部、なにもかも消し去ったらしい。
バイトも全部辞めたとかで。
スーツを着て、そのまま新幹線で未央奈と婆ちゃんの元へ帰った。


二人きりの生活が始まった。
でも付き合ってはない。
なんだかまだ怖くて正直になれない。


「いつまで寝てるのよ」


最近は起こされてばっかり。
眠くて仕方ないんです。


「あと5分」


「もう8時だけど」


ベッドから即座に起き上がる。
時計を確認するとまだ6時半。


「また人を騙して」


「騙したんじゃないわ。たまには早起きだっていいじゃない。最近は朝ごはんいつも私に任せっきりだし」


「いや、あれは別に」


お嬢様のにらみつける。
俺の防御力が20下がった。


「・・・なんでもないです」


「あ、そして今日は俺の貴重な休みなのに。もっと寝たかった」


今日は俺個人は休み。
店自体はあるけど、先週休みだった先輩が代わりに入って休みになった。
昨日は何人かで飲んでたんだ。
記憶はほとんどないけれど。


「今日は散歩行きましょ」


ふらふらしながら洗面台へ。
顔を洗って歯を磨いて。
またベッドにダイブ。


「ちょっと!散歩に行こうってば」


「頑張ってください」


今度のお嬢様の技はのしかかり。
150のHPが98まで減った。
そして背中あたりが変な音した。


「うぅ・・・いって!」


し、死ぬ。
今のはちょっとヤバいやつ。
そして、何よりも重い。
重いなんて言ったら殺られる。
間違いなく目の前で血が流れる。


「どうするの?」


「い、いぎまず・・・」


ベッドから転げ落ちる。
なんかもう動けないんだけど。
これはちょっとダメなヤツ。
背中がスーパー痛いやつやで。



「はい、着替えて」


こんなんずるいわ。
俺の思い描いてた理想のやつと全然影も形も違うんですけど。
恋愛漫画みたいにドキッとするシーンとかないの?全然ないんだけど。
知らない他の人が見たら、間違いなく「え、なにこの同棲」ってなっちゃうから。ヤメてよ、そーいうの。


神様は不公平だ。
こんな綺麗な人を。
イタズラならいいやつにして。


「先に外に出ておくからね」


あぁ、神様。プリーズ、ヘルプミー。

■筆者メッセージ
最近ほぼ毎日更新してるような(笑)
勉強しなきゃいけないのにアイデアばっかり浮かぶんですよ。
こんなんだったら面白いかなとか、ちょっとヒヤヒヤするような部分を入れてみようかなとか。

アイデアが沢山です。
それから、もうすぐ『遠恋』の閲覧数も超えます。

この作品が読者の皆様から読んでいらっしゃること自体が僕にとっては名誉なんですけど。

実は本音を言うなら、理学療法士とかも良かったけど脚本家や小説家になりたかったんですよね。

理学療法士を勉強するほど好きになっていきますけど。
夢くらいはたまには抱いてみたっていいですよね。

感想お待ちしております。
ガブリュー ( 2016/07/14(木) 23:46 )