曲がり角を曲がれば。







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プロローグ
02
今日の天気は晴れ。
今日はお買い物と夜にお食事会。


なに買おうかな。
高級バッグ、お財布、お洋服。


太陽なんて嫌い。
せっかくの肌が日焼けしちゃう。


使っても消えることないお金。
いつも持ってるクレジットカード。


「おはようございます、絵梨花様」


「おはよう」


お付きの橋本奈々未。
パパの会社の秘書でいつも一緒。


お嬢様って居心地がいい。
貧乏人なんて面白くないから。


「今日のスケジュールは…」


「大体は分かってるから大丈夫」


「左様ですか。了解しました」


手帳をしまって部屋をあとにした。
生まれた時からずっとお嬢様。


何一つ不自由のない生活。
私にはもう婚約者もいる。


パパの会社の取引先の御曹司。
幸せもお金も保証されてる。


こんなに幸せなことは無い。
先週は婚約指輪まで貰った。


パパも喜んでる。
亡くなったママだって同じ。


みんな祝福してくれてる。
貧乏なんて嫌でもなりたくない。


私には一生似合わない言葉。
それが『貧乏』という言葉。

■筆者メッセージ
というわけで、新作です。

まだまだ未熟な作者ですので、皆さん引き続き応援よろしくお願いします。

感想お待ちしております。
ガブリュー ( 2016/03/09(水) 23:52 )