第一章
03
 その日、塀の大門がゆっくりと開いた。
 男はふぅと一つ息をついてから、右足をゆっくりと前へ進めた。男が塀の向こうへと歩いていくと、大門はギィギィと大きな音を立てながら、再び門を閉じた。
 男はようやく自由の身になった。しかしその心は晴れやかなものではなかった。
 これから自分はどう生きていけばいいのか。その不安を抱えながら、男は目的地に向かって歩き出した。
BACK | INDEX | NEXT

■筆者メッセージ
え、もう冬やん。秋どこ行った。

作品に関するご意見やご感想、その他等等のコメント、お待ちしております。
黒瀬リュウ ( 2020/10/20(火) 16:19 )