第四章:夢を追う若者たち
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 唯一、服を残していた由依が、荷物を抱えて質屋へと向かった。竜三がまとめた本がやけに重かったが、何一つ文句を言わずに多少の希望を持って質屋に向かった。
 その道中、この辺りでは見かけない袴姿の男を見かけたが、全く気に留めることもなく、足を急がせた。

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「九百五十五円・・・」

 帰ってきた由依が机の上に置いたその金額を見て、章一と竜三はがっくりと肩を落とした。


「そうか、こんなもんにしかならへんかったか・・・。あの万年筆・・・」
「申し訳ない・・・、力不足で。一応、被ってたベレー帽も全部売ったんだけどね」
「そんなんじゃ、足しにもならへんわ」
「そうだよね・・・」

 水道で顔を洗っていた由依はゆっくりと顔をあげ、首元にぶら下げたタオルで顔についた水を拭くと、少し広くなった部屋を見渡した。
 そしてようやく、帰ってきたときから感じていた違和感の正体に気付いた。

「あれ・・・。ねえ、私が描いてた絵は・・・?」
「えっ・・・?」
「ここに置いてあったでしょ?描きかけのやつ」
「あっ、あれまだ描きかけだったの・・・?」

 驚いている二人を見て、由依は何が起こったのか、整理ができずにいた。

■筆者メッセージ
キャバすか・・・。
なんだか迷走を続けてますね、あのシリーズも・・・(苦笑)

個人的には1と4がお気に入りでした。

さてさて、新曲も発表され、しかもユニットのセンターはたなみんと決まり
いろんなことが起きて、これからも楽しみなんですが
ただ一つ、ぱるるの卒コンだけはやってほしい。
規模は小さくてもいいので、彼女を見送る場所を。
「これからのAKBは君たちが引っ張っていくんだよ」と期待をかけたんだから、その先頭を走ってきた彼女に最後の花道を。
九期生が集まれる場所を作ってほしいものです。

作品に関するご意見やご感想、その他等々のコメント、お待ちしております。
黒瀬リュウ ( 2016/10/11(火) 15:09 )